補綴物を除去しないで根管治療


過去の症例です。

過去にメタルボンドを入れた歯に、根尖病変ができてしまったそうです。

平成26年11月15日 術前レントゲン

術前レントゲン

術前レントゲン

右上6近心頬側根です。

補綴してから10年くらい経過しているようですが、除去しないで治療をしてほしいと主治医から要望がありました。患者さんの補綴費用の負担を減らすため、このような要望は多いです。

カルテによると、

平成27年3月22日 補綴物に穴をあけて根管内にアクセス。

平成27年4月19日 根充剤除去、貼薬。MB2根管はなさそう。

平成27年4月26日 根充して、アクセスホールをCR充填。根充後レントゲン撮影。

根充後レントゲン

根充後レントゲン

3回で終わったようです。

さて、先日別の歯の治療があり、また僕が治療することとなり、予後を診ることができました。

平成29年1月29日

治癒したレントゲン

治癒したレントゲン

おおー。

きれいに治癒してますね。よかったよかった。

ん? 右上4の根尖がすごいことになってますね。この歯の治療でまた僕が担当することになったのでした。

ちなみに現在の口腔内の状態

咬合面がレジンで充填されていますね。

これでも実用上は支障ありません。患者さんは快適に使えているそうです。というか、この歯の治療をしたことも覚えていませんでしたけどね、、、。

右上4の咬合面に小さく充填してあるのが、現在治療中の痕跡です。

この歯も予後が追えたら報告します。

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